地震荷重
01 耐震構造は、建物の柱、はり、耐震壁などで剛性を高め、地震に対して十分耐えられるようにした構造である。
01 適当 耐震構造は、建物の柱や梁を筋交いや金物で補強して頑丈なものとし、壁を変形に強いものとした耐震壁とするなどして剛性(固く変形しにくい性質)を高め、建物そのものの強度で地震の揺れに耐えるようにした構造である。
02 制震構造は、制震ダンパーなどを設置し、揺れを制御する構造である。
02 適当 制震構造は、制震ダンパー(壁や柱、梁などの接合部付近に設置されるオイルを封入したもの、金属やゴムでつくられた衝撃や振動を弱めるための装置)や錘などの制震装置を建物内に設置することにより、地震エネルギーを吸収し建物に伝わりにくくして、建物の揺れを軽減、制御する構造である。
03 免震構造は、建物の下部構造と上部構造との間に積層ゴムなどを設置し、揺れを減らす構造である。
03 適当 免震構造は、建物の下部構造(基礎部分)と上部構造(建物部分)との間に積層ゴム(薄いゴム板と鋼板を交互に重ねて接着したもの)やオイルダンパー(内部にオイルを封入し、小さい穴の開いたピストンで仕切った筒状の装置)などの専用の装置(免震装置)を設置し、いわば地面と建物を切り離して、免震装置により地震エネルギーを吸収して地震の揺れを建物に伝わりにくくし、建物の揺れを減らす構造である。
04 既存不適格建築物の耐震補強として、制震構造や免震構造を用いることは適していない。
04 不適当 制震構造とは、制震ダンパー(壁や柱、梁などの接合部付近に設置されるオイルを封入したもの、金属やゴムでつくられた衝撃や振動を弱めるための装置)や錘などの制震装置を建物内に設置することにより、地震エネルギーを吸収し建物に伝わりにくくして、建物の揺れを軽減、制御する構造である。免震構造とは、基礎と建物との間にオイルダンパー(内部にオイルを封入し、小さい穴の開いたピストンで仕切った筒状の装置)などの免震装置を設置し、いわば地面と建物を切り離して、地震エネルギーを吸収して地震の揺れを建物に伝わりにくくするものである。既存不適格建築物であっても、制震装置や免震装置の取り付けることは可能である。よって、既存不適格建築物の耐震補強として、制震構造や免震構造を用いることは適していないとはいえない。
建物の構造形式
05 ラーメン構造は、柱とはりを組み合わせた直方体で構成する骨組である。
05 適当 ラーメン構造とは、柱とはりの各接合箇所(角部分)を剛接合し、この柱とはりを組み合わせた直方体の集合を骨組とし、建物の重さや地震の力などを伝える構造の形式をいう。高層建築物などに適する構造形式といえる。ラーメン構造は、鉄骨造(S造)、鉄筋コンクリート造(RC造)、鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)における一般的な構造形式であるが、木造建築であっても、木材同士を剛接合することでラーメン構造とすることができる。
06 トラス式構造は、細長い部材を三角形に組み合わせた構成の構造である。
06 適当 トラス式構造とは、細長い部材をピンで三角形に結合したものを組合わせた骨組みとし、建物の重さや地震の力などを伝える構造の形式をいう。橋梁や鉄塔といった構造物によく用いられ、工場、倉庫等に適する構造形式といえる。
07 アーチ式構造は、スポーツ施設のような大空間を構成するには適していない構造である。
07 不適当 アーチ式構造は、円弧(弓形)、楕円状に形成した骨組みにより建物の重さや地震の力などを伝える構造の形式をいう。アーチ状の橋梁が典型的であるが、体育館、スポーツ施設、格納庫等に適する構造形式でもある。
08 壁式構造は、柱とはりではなく、壁板により構成する構造である。
08 適当 壁式構造とは、柱や梁を用いることなく、壁を箱状にして組合わせ、壁だけで建物の重さや地震の力などを伝える構造の形式をいう。集合住宅などによく用いられる構造形式といえる。
木 材
09 木材の強度は、含水率が大きい状態のほうが小さくなる。
09 適当 木材は含水率が低くなると、細胞内の水分が減少し、収縮する一方、強度が大きくなる。含水率が大きい状態のほうが木材の強度は小さい。
10 木造建物の寿命は、木材の乾燥状態や防虫対策などの影響を受ける。
10 適当 木材は、乾燥している方が耐久性に優れ、腐りにくい。また、シロアリ等の虫害により劣化する。よって、木造建物の寿命は、木材の乾燥状態や防虫対策などの影響を受ける。
集成木造構造
11 集成材は、単板などを積層したもので、大規模な木造建築物に使用される。
11 適当 日本農林規格によれば、集成材とは、①ひき板又は小角材が原料であること、②接着によって一体化(積層接着)されていること、③繊維方向が平行にそろっていることの3つの条件をみたすものをいう。つまり、単板等を積層したものをいう。集成材は、伸縮・変形・割れなどが生じにくくなり、大規模な木造建築物の骨組みにも使用することができる。
12 集成木材構造は、集成木材で骨組を構成した構造体で体育館等に用いられる。
12 適当 集成木材構造は、集成木材、すなわち奇数枚の薄い木の板(ベニヤ板)を、繊維の方向が90度になるように重ね、接着剤を使い圧着した木材である合板で骨組を構成した構造体をいう。この集成木材構造は、伸縮・変形・割れなどが生じにくく、大規模な木造建築物の骨組みにも使用することができ、体育館等に用いられる。
鉄骨造
13 鉄骨構造は、不燃構造であるが、火熱に遭うと耐力が減少するので、耐火構造にするためには、耐火材料で被覆する必要がある。
13 適当 不燃構造とは、建築物の主要構造部である柱や梁などに、不燃材料を使用した建物の構造をいう。鉄鋼(鉄骨)は、不燃材料にあたる。鉄骨造は、柱や梁などの主要構造部に鉄骨を使用するものであるところから、不燃構造といえる。ところで、耐火構造とは、建築物の主要構造部である柱や梁などに、一定の耐火性能(火災における建築物の倒壊及び延焼を防止するための性能)を有する材料を用いた工法・構造をいうが、鉄骨は、熱に比較的弱い。そこで、鉄骨構造を耐火構造とするためには、鋼材(鉄骨)を鉄網モルタル(壁下地に金網を貼り付け、その上にセメントと砂を水で練ったモルタルを塗りつけたもの)等の耐火材料で被覆する必要がある。
14 鉄骨構造の特徴は、自重が重く、耐火被覆しなくても耐火構造にすることができる。
14 不適当 鉄骨構造は、鉄筋コンクリート造に比べ自重が軽い。そして、耐火構造とは、建築物の主要構造部である柱や梁などに、一定の耐火性能(火災における建築物の倒壊及び延焼を防止するための性能)を有する材料を用いた工法・構造をいうが、鉄骨は、熱に比較的弱い。そこで、鉄骨構造を耐火構造とするためには、鋼材(鉄骨)を鉄網モルタル(壁下地に金網を貼り付け、その上にセメントと砂を水で練ったモルタルを塗りつけたもの)等の耐火材料で被覆、つまり耐火被覆する必要がある。
鉄筋コンクリート造
15 鉄筋コンクリート構造は、耐火、耐久性が大きく骨組形態を自由にできる。
15 適当 鉄筋コンクリート構造は、鉄筋を配置した型枠の中にコンクリートを打ち込んで固めたものを骨組みとする構造であり、耐火、耐久性が大きい。また、型枠に流し込むところから意匠的に自由であり、骨組形態を自由にできる。
16 常温において鉄筋と普通コンクリートの熱膨張率は、ほぼ等しい。
16 適当 常温、常圧において、鉄筋とコンクリートの熱膨張係数はほとんど同じであり、温度上昇に伴う体積の膨張の程度(熱膨張率)はほぼ等しい。仮にこれが異なり、鉄筋の熱膨張率が高いとなると、コンクリートを圧迫する不都合を生じる。よって、ほぼ等しいことで鉄筋コンクリート造の耐火性、耐久性が保たれているといえる。
17 コンクリートの引長強度は、圧縮強度より大きい。
17 不適当 コンクリートの引張強度は、一般に圧縮強度の10分の1程度であり、引長強度は、圧縮強度より小さい。
18 鉄筋コンクリート構造の中性化は、構造体の耐久性や寿命に影響しない。
18 不適当 アルカリ性であるコンクリートが大気中の二酸化炭素と反応し、アルカリ性を失うことが、コンクリートの中性化である。これにより、コンクリート中の鋼材がさびて腐食し、鉄筋コンクリートの強度が落ちる。よって、鉄筋コンクリート構造の中性化は、構造体の耐久性や寿命に大いに影響する。
19 鉄筋コンクリート構造のかぶりの厚さとは、鉄筋の表面からこれを覆うコンクリート表面までの最短寸法をいう。
19 適当 鉄筋コンクリート造は、鉄筋を配置した型枠の中にコンクリートを打ち込んで固めたものを骨組みとする構造であり、コンクリートの中に鉄筋があるが、コンクリート面から鉄筋までの最短寸法(最小距離)が鉄筋のかぶりの厚さである。
鉄骨鉄筋コンクリート造
20 鉄骨鉄筋コンクリート構造は、鉄筋コンクリート構造よりさらに優れた強度、じん性があり高層建築物に用いられる。
20 適当 鉄筋コンクリート造は、鉄筋を配置した型枠の中にコンクリートを打ち込んで固めたものを骨組みとする構造をいう。鉄骨鉄筋コンクリート構造は、鉄骨で柱や梁等の骨組を組み、その周りに鉄筋を配置してコンクリートを打ち込む構造である。鉄骨鉄筋コンクリートは、鉄筋コンクリート造にはない鉄骨が用いられていることにより、鉄筋コンクリート構造よりさらに優れた強度、じん性(粘り強さ・外力によって破壊されにくい性質)があり高層建築物に適している。